西宮市の自転車店 Rush Eyeです。各種自転車の販売・修理承っております。
タイヤのサイドには色々な情報が記載されているのはご存じですか?
代表的な情報はタイヤのサイズや充填可能な空気圧の上下限などが記載されています。
では、こちらのマークの意味をご存知の方はどれくらいいますでしょうか?
この黄色丸で囲んだ△マーク。
クルマやオートバイを趣味として乗られている方だったら簡単かもしれませんね^^;
正解は「スリップサイン」の位置を知らせるマークです。
この△の延長線上に「スリップサイン」が隠れています。
「スリップサイン」って何スカ??
という方のためにご説明しましょう。
スリップサインとはタイヤの使用限度を目視で確認するためのインジケーターのようなものです。
上の画像のタイヤに「スリップサイン」が隠れていますさてどこでしょう?
正解はこちら。
グレーで色付けした部分が「スリップサイン」です。
画像では非常に見えにくいのですが、この色付けした部分だけ他の溝よりもやや盛り上がった状態になっています。
高さにしてコンマ数ミリです。
タイヤが磨り減って来ると溝の深さも浅くなってきます。
それが進むとこの「スリップサイン」が浮き出てくるのでタイヤ交換の時期を把握することができるのです。
クルマやオートバイの場合は溝が浅くなることで雨の日の水はけが悪くなったり、トレッド(接地部)の食い付きが極端に悪くなるためスリップしやすくなってしまいます。
そうなると重大な事故を起こしてしまう可能性が高くなるため、早め早めの交換をしたほうがいいでしょう。
でも、自転車の場合はそこまでシビアに見る必要はなく水はけ云々はほとんど関係ないに等し位と思ってもらっていいです。
どちらかと言うとトレッドが減ることにより「タイヤの肉厚が極端に薄くなっている」という部分に目を向けるべきです。
トレッド部が減ることでグリップも悪くなり、滑りやすくなるのはクルマやオートバイと同じですが、タイヤの肉厚が薄くなることで異物の貫通を起こしやすくなります。
突然のパンクを避けるためにも早めの交換をしましょう。
タイヤの種類やメーカーによって「スリップサイン」が無いモデルも多数ありますが、目安としては接地面の溝の深さが0.5mm以下になったらそろそろ交換と思って頂いた方がいいかもしれませんね。
元から浅めに溝を切ったものも有りますのでこれはあくまでも目安としてください。
ロードバイク等でよく使用される溝のないスリックタイヤの場合ですが、タイヤの太さに対してセンター部分が50%ほどの幅でフラットになったら交換の目安としていいでしょう。
とは言っても、そこに行き着くまでにケーシング(タイヤを形成している繊維のこと)が露出してきたら問答無用の即交換です。
走行距離で把握する方法もありますが、同じタイヤでも消耗の進行度は走行環境や乗り手さんに依る差が大きいので状態を目視判断したほうが確実です。
タイヤはそれなりに費用のかかる消耗部品ですが、安全に自転車を運行するにあたって非常に重要な位置づけになっています。
事故は突然にやってきます。
タイヤの消耗が原因で事故を起こしてからでは後悔してもしきれませんよね。
タイヤにかぎらず消耗部品は早め早めの交換が賢い選択です。