西宮市の自転車店 Rush Eyeです。各種自転車の販売・修理承っております。
街なかでは電動アシスト自転車を見かける機会がかなり増えてきましたね。
普及率は目に見えて上昇傾向にあるのがよくわかります。
しかし、走っている自転車を我々自転車屋目線で見てみると相当に状態が劣化したまま運用されている方も多いですね。
今回メンテナンスさせていただいたお客様の電動アシスト自転車も例に漏れず結構ひどい状態でした・・・。
チェーンは無注油状態で乗っていた様子でサビの発生に加えてリンク部の屈曲がひどく真っ直ぐに戻らない箇所が4箇所くらい出ていました。
アシスト強度はパワーモード、変速は3段目(内装3段変速機の場合だと一番重いギア)に固定且つお子様を乗せての運用だったので負荷が大きく出ていたと推測されます。電動アシスト自転車に慣れてくるとこのような運用をしてしまう人が後を絶ちません・・・。
そういった状態で運用されていたこともあり、ギア類も歯が痩せておりチェーン交換だけでは良好な状態へ戻すことが難しそうでした。
ということで駆動に関する重要なパーツ『チェーン、フロントチェーンリング、アシストギア、テンションプーリー、リアコグ(後輪のギア板)』を総取り替えで対応させていただきました。
見違えるようにきれいになった駆動系パーツ。見た目がきれいになっただけでなく、乗り心地(漕ぎ心地?)もかなり改善されました!
電動アシスト自転車は、とても楽ちんな乗り物ですが車体にかかる負荷は人力以上ですから定期的に掃除や注油といったメンテナンスをしてあげる必要があります。ご自分で何をしたらいいかわからない方はお店できちんと整備してもらうのが確実です。多少の費用はかかりますが、訳も分からず闇雲な作業をするより遥かにマシですよ(^^)
それから運用方法をしっかりと理解していれば更にその恩恵は大きく受けられます。
先程書かせていただいた『パワーモード、3速固定』での運用を極力しないようにするのもパーツの寿命延命に大きく関わってきます。
負担が大きくなるのは発進時なので「標準モード + 変速は2段目」で発進する様になるべく心がけてください。
その後速度が乗ってきてから変速を3段目に上げてあげると駆動パーツに掛かる負担が軽く済みますし、ひいてはトラブルの回避にも繋がります。ですので、停車したら変速は2段目に戻すのをお忘れなく。
お子様を同乗させている方は特に注意してくださいね。
(慣れるまでは面倒に感じるかもしれませんが長い目で見るとかなり有効な手段なのでオススメですよ。)