西宮市の自転車店 Rush Eyeです。各種自転車の販売・修理承っております。
本当に些細な事なんですが、自転車ってネジが一本取れないだけで作業が全く進められないことがザラにあります。
今回はペダルの劣化破損で交換依頼を受けた車体。
基本中の基本が全く出来てなかったので余計な作業工程がかかってしまったという例です。
自転車のねじ類で大きなトルクでの締め付けが必要になる部分に関しては「焼きつき・かじり防止」の為にグリスを塗布してから締め付けを行うということが常識となっています。
まぁ、ちゃんとした自転車屋なら基本中の基本として理解していると思いますし、組み付け時に必ず作業しているはずです。
しかし、自転車を「単なる商材」としてしか売らないようなお店はこういった整備に関する知識が希薄であることがままあります。
そもそも販売元では組み立てていない場合も・・・。(*_*;
今回の車体はもその例に漏れず手抜き整備で組付されていました。
そうです。ペダルのネジ部にグリスが『全く』塗布されていませんでした。
ネジは必要以上のトルクで締め込み続けるとねじ山がバカになるか焼きつきという現象を起こして、ちょっとやそっとじゃ外れなくなっちゃいます。
そうなると本当に『作業が詰む』んです。
この車体のペダルネジもガッチリとクランクにかじり込んで相当な力を加えてやらないと外れないくらいひどい状態でした。
そんな状態ですから、クランク側のねじ山は潰れてしまっておりそのままでは新品のペダルを組み付けられないという始末・・・。
タップを立ててねじ山の修正をする必要がありました。
結構な量の切削カスが出たので大分イカれていたようです。
そんなわけで本来の作業に別途の追加作業がかかってしまうため料金も割増になってしまいました。
金額的にはそれほど高いものではないですが、なんか損した気分ですよね?
だって、購入店がちゃんと組み立てをしていなかったことが原因で余計な出費を強いられてしまったわけですからね。
お店選びって、本当に難しいですよね・・・。