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リアハブのフリー側は要注意です

2015年 5月 25日 月曜日 カテゴリー :

ある程度の乗車年数が経ったシングルギアの軽快車にありがちな症状です。

後車輪を回転させた時に「ガラガラ」「ギリギリ」「キコキコ」と言った金属がこすれるような音がしていたらそれは自転車の悲鳴です。
早急に対処してあげなければ車輪がお釈迦になってしまいますよ。

今回もそんな症状が出ている軽快車の後車輪の修理をさせていただきました。
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この症状が出るのは、ほぼ100%フリー側のベアリングです。
長年の走行により、雨や埃などの侵入でグリスがベアリングカップ内から流れだし枯渇状態になってしまうのです。
この錆び方はいかに枯渇状態で長期に渡り乗車していたかを物語っておりますね。
ちなみにブレーキ側はブレーキ本体でベアリング部が覆われているので、水の侵入やホコリの侵入がしにくくなっています。
そのためここまで酷い枯渇状態にはなりません。(とは言っても定期的に洗浄・グリスアップでメンテナンスをして上げる必要はあります。)

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全く色の違うボール。
赤茶けたほうがフリー側でサビに侵されたものです。
こうなってしまっては再利用は出来ませんので新しいボールに交換です。
玉押しもサビが酷かったので新しいものに交換しておきました。

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玉受け側はややヘタった感はあるものの酷い虫食いや引っ掻き痕などが見当たらなかったのでセーフです。
これがガタガタに傷ついていたらハブ交換しか方法がありません。
となるとホイール組み直しとなってしまうので修理費用も倍以上に・・・
不幸中の幸いでしたね。

その他スプロケットなどの汚れも綺麗に落としてベアリングの組み込みをしました。
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グリスは耐水性の高いテフロングリスを使用します。
やや溢れる程度に詰め込んで、水の侵入もしにくくしています。
アタリ調整をシッカリと決めて作業完了です。

非常にスムーズかつ静かに回るようになりました(^^)♪
これで気持よく走っていただけることと思います。

冒頭にも書きましたが、金属の擦れるような音がしだしたら要注意です。
発生箇所がどこであれ、症状の軽いうちに対処してあげれば出費も少なく済みます。
気になる事があればお店で診てもらうようにしましょう。