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初期整備・チェックは大事です。

2014年 7月 29日 火曜日 カテゴリー :

“自転車は歩行の延長みたいなもの”だから適当な組み立て方でもな~んの問題もありません。」

・・・

んなわけないでしょ!!!

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こちらの画像はほんの一例ですが・・・
とある人気ブランドの自転車の構成部品の一つ【ヘッドパーツ】です。

まっとうな自転車屋さんならどういう状態かは見た瞬間にわかると思います。
素人さんでもそれなりの知識がある人ならわかるでしょう。
何がダメなのかというと、これ「グリスがまったく詰まってません。」

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ちなみにこちらが本来あるべき姿です。

これはヘッドパーツと呼ばれる部品でハンドルのスムーズな操作に多大な影響を与える部品です。
設置場所的に走行時に大きな衝撃などを受けたりもする「非常に耐久性を必要とする」部品です。
グリスが全く詰まっていないと金属同士が直接擦れ合う形となり、ボールとボールレース(玉受け)の双方に傷をつけてしまいます。傷が傷を呼び、軸受け内部はボール諸共ズタズタになってしまいガタツキが発生、まともにハンドル操作ができなくなってしまいます。
最悪はボールが割れてしまいハンドルがロック!!大転倒の危険性も出てきます。
また、グリスがしっかりと詰まっていないとボールの表面が湿気に晒され、サビの発生もしやすくなってしまいます。
実はグリスは潤滑のみならず防水シールの役割も担っているんです。

レースなど一発勝負・一度きりの乗車などであれば抵抗軽減のために回転部のグリスを極端に少なくすることもあります。
しかし、大抵の人は普段乗りが大半ですよね。
一度乗るたびに全バラ整備なんてまず現実的ではありません。

しかも、今回の自転車はそんなジャンルの自転車ではありませんし・・・。

先述した「自転車は歩行の延長だから・・・」なんて考えでろくなチェックもせず、メーカーから入荷したものをそのまんま箱から出して、付属の部品を組み付けるだけでお客様に販売しちゃってるお店も多数存在します。
中には組み立て作業をアルバイトに丸投げしてるようなお店もあると聞きます。
そういうお店は大抵の場合、値段だけでしか勝負してません。
「とにかく売れればいい」
「早く壊れるから修理、買い替えに来てもらいやすくなる」
結果・・・
「労せず儲かる━(゚∀゚)━!!」
大方そんな考えでの商売体質なのでしょう。
その発想の中には“責任”なんて言葉は微塵もないのかもしれません。

メーカーで組まれたものは【あくまでも自転車の形になっているだけ】で、乗車するにあたっての確認作業はお店の方でやるものなんです。
グリスアップや回転部の当たり調整、運転に支障の出ないワイヤリング、動作不良の有無チェックなどなど・・・・
物によっては完全にバラして一から整備し直さないとどうしようもないなんて個体も存在します。

実は今回の車体がまさにそれで、ヘッドの調整はもちろんのことホイールの組み直しもしなくてはなりませんでした。
「超有名で大人気のブランドだから安心・信用できる」なんて思っていませんか?
その信頼を裏切らないようにしっかりと整備・調整をされるような販売店に出会わないと、ただの幻想に終わる可能性大・・・です。
中には組み付けられた部品自体が欠陥品で正常に機能しない場合だってありますからね。
そんな個体を適当に組み上げてそのまま売ってしまうなんて考えられません・・・。
恐ろしすぎます。

正直なところ当店では正規品の大幅な値引きはできません。
なぜなら前述したような安全・快適にご乗車いただけるように時間をかけた整備調整を車体の価格帯問わず責任をもって行っているからです。
ご購入後も長く快適に乗車していただけるように責任をもってフォローもさせて頂いております。

見た目に安く買っても短命で終えるのが良いか、値引きなどの期待はできないが気に入って購入した愛車と長く付き合っていけるのがいいか・・・。
この点、ご理解頂ければ幸いと存じます。